
非色 (角川文庫) - 有吉 佐和子
アメリカの暴動のニュースを見て、思い出した一冊です。
戦後、アフリカ系アメリカ人の軍人と結婚し、
ニューヨークのハーレムで暮らした日本人女性を描いた小説です。
人種差別に興味を持った時に読んだのですが、
二人の間に生まれた女児を「白雪姫」と呼んで喜んだ夫の姿が、
とても切なく、印象的でした。
私が読んだのは、もう25年以上も前のこと。
この物語が書かれたのは、55年以上も前のこと。
長い長い闇、長い長い闘い。
いつか明ける時が来るのでしょうか。
いつか終わる時が来るのでしょうか。