先日まとめ買いした本の一冊に、
”医師のつくった「頭のよさ」テスト”という本があります。
医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン (光文社新書) [ 本田真美 ] - 楽天ブックスこの本は「認知特性」について、
あまり専門用語を使わずに書かれています。
近年話題の、発達障害の特性を測る心理テスト、
WISC-V(現在もっともよく使われているのは、WISC-W)
で使われる専門用語についても、
易しく簡単に説明されています。
この本で書かれている「頭のよさ」とは、
様々な角度から見た、それぞれの頭のよさで、
自分、あるいはお子さんが持っている「頭のよさ」を
探ってみよう、というものなのです。
「頭のよさ」を言い換えると、
人より秀でた能力、とも言えるかと思います。
では、「能力」はどのように獲得されるのでしょう。
というところが、とても興味深かったので、
ご紹介します。
著者は、すべての能力は「感覚」をベースに鍛えられる、
と言っています。
感覚といっても、色彩感覚や音感などではなく、
「自分の体を正しく認識する」”ボディイメージ”です。
自動車の運転で言えば、「車両感覚」です。
筋肉、骨、関節から入る情報から、
平衡感覚、力加減を獲得して、自分の体を自在に操ることが
出来るようになります。
そして、それらの感覚と、いわゆる「五感」が脳内でうまく統合されて、
はじめて運動能力や知的能力が身につくというのです。
歩く、走る、ジャンプするなどの粗大運動が出来て、
それから、字を書いたりハサミを使うなどの微細運動へ。
色々端折って申し訳ないのですが、
こうした発達の段階を経て、集中力や自己統制能力を身につけ、
初めて、教科学習のための土台ができる・・・。
ここで、”コミュニケーション”に無理矢理こじつけます。
ボディイメージ、というのは、コミュニケーションでも大切なことです。
「ボディ」という点では、表情や、触れる力の強さなどがあります。
声の大きさや口調も、ボディイメージのひとつかもしれません。
自分の「やさしくしたつもり」は、相手にとっても「やさしい」のでしょうか。
好意的な眼差しを送ったつもりが、皮肉や敵意に見えていないでしょうか。
これらを間違いなく習得しなくてはいけない、ということではありません。
自分の伝わり難い能力は、伝わり易い能力で補えば良いのです。
そのためにも、自身のことをよく知ることが大切になります。
posted by おユキさん at 20:54|
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