2017年04月23日

専門家に相談する前にB 児童精神科医 姜昌勲先生の著書から。

「専門家に相談する前に」

児童精神科医・姜昌勲先生著「子どものこころQ&A70」より抜粋します。

児童精神科医が教える 子どものこころQ&A70 -
児童精神科医が教える 子どものこころQ&A70 -
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【児童精神科を訪れる保護者に対するアドバイス】
「子どもが受診したがらないので、今日は私だけ来ました。
子どもになんといって受診させたらよいのでしょう?」

子どもをどのようにスムーズに受診させればよいのか、
これは永遠の命題ともいえるでしょう。
まず大前提として、「嫌がる子どもを無理やり受診させない」ことです。

(中略)

本人が問題を認識して、なんとかしたいと考えてはじめて治療効果があらわれるものです。
そのことを、保護者を含めた周囲の人たちは認識しましょう。
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保護者の方となると、歯医者や予防接種など、
子どもが嫌がって泣いても、連れて行きさえすればどうにかなる。
そうした経験からかもしれませんが、”とにかく連れて行く”ことを
最重要に考えてしまいがちです。

児童精神科の先生ということもあり、ここでは子どもと保護者の関係で書かれていますが、
配偶者の場合も同じ発想を持ってしまいがちです。

この本にも書かれているのですが、
無理矢理つれて行ったとしても、運悪く、医師やカウンセラーから、
嫌な対応をされてしまった時、心の傷にもなり、二度と行くか、と、
より一層、頑なに拒絶させてしまうおそれもあります。

心の問題は、一度や二度の受診では、どうにもならないことが多いですから、
通うことを考えると、やはり納得して行く、というのが大事になりますね。

「専門家に相談する前に」としては、本人とよく話し合って、納得させてから、
連れていくことにしましょう、となります。

それが一番難しくって、相談したいことじゃないの!という声が聞こえてきます。
ちゃんと考えていますから、お待ちください。

次は、同じ著書から、
【子どもの問題に立ち向かう学校の先生に対するアドバイス】
を取り上げます。
ひとつのエントリで書いてしまおうと思っていたのですが、
長くなるので分けて書きます。

posted by おユキさん at 19:18| 専門家に相談する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月21日

専門家に相談する前にA 心理アセスメントの分野から、小笠原昭彦先生

「専門家に相談する前に」

桑名発達臨床研究室 小笠原昭彦先生の講演、
『心理検査の結果を 学習や生活に活かす』で、専門家に相談する時に大切なこと、
として、以下のことを挙げておられました。
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・困っていること、苦戦していることを具体的に明らかにした上で相談する。
・検査所見(認知特性)と子どもの困難、実態との関連を明らかにしてもらう。
・点数は最終産物であり、なぜそのような結果になったかを探ってもらう。
・アセスメント結果に基づいて、なるべく具体的な支援方法を探る。
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主に発達障害を持つお子さんのことで相談に来られる方に向けた講演でしたので、
お子さんが当事者ということになっていますが、大人の場合でも同様です。

お子さんの場合や、支援者の方が相談に来られる場合には、
必ず、本人にも困り事を聞いて確認することが重要、とも仰っていました。

当事者の方が直接ご相談に行かれる場合にも、
周囲から言われることと、本人が困っていることの両方を、
きちんと伝えることが重要だと思います。

具体的にどんなことが困難で、何ができるようになりたいのか、
できるようになって欲しいのか。
せっかく負担が大きな検査を受けたのだから、
実際に困っていることと、検査結果との関連がどこにあるのか、
どのようにするのが当事者にとって負担がより軽くなるのか、
遠慮せずに聞くことも大事です。

漠然と結果を聞くだけでは、「だから何?」ということになりかねません。
専門家の先生が結果を見て、色々困っておいでだろうなぁ、とは分かりますが、
目的が明らかにされていないと、「で、何をどうしたいの?」ということになるのです。

発達障害に限らず、困り事が多岐に渡りすぎて、
”まとめる”ということができないこともあります。
そういう時には、箇条書きにして見せても良いのです。
同じ原因から困っていると思われること、そうでないことの判断は、
お任せしてしまって良いのです。

専門家といえども人ですから、
目の前に座れば、自分に必要なことだけを、勝手に喋ってくれる、
というわけにはいかないのです。


posted by おユキさん at 14:00| 専門家に相談する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月20日

専門家に相談する前に@前書き。

専門家に相談する。
どんなことでも、困ったら専門家に相談する、というのが選択肢に上ります。
私も、専門家の端くれとして、日々ご相談に応じているわけですが。
「これこれ、こういうことで困っているんです。」
という方ばかりでなく、
「とにかくなんとかしてください。(説明も殆どなく、全て受身)」という方も時々いらっしゃいます。

どういうことで困っているかが明確な場合でも、それをどうしたいと願っているのか、
お聞きすることになります。
(困っていること、と、それをどうしたいのか、は、人によって違います。)
困り事を整理するのも、私の仕事ではありますが、

そんな悠長なことを言っていられない!という方(猶予のない状況のこともありますし、
クライエントの性格的なこともあります。)、
困っているけれど、専門家のところに行くからには、たくさんの収穫を得たい、
という方へ、専門家に相談する前にしたいこと、を、紹介していこうと思いました。

実は準備って、大事なんです。
裏を返すと、専門家を訪れても、本題に入るまでに時間がかかってもどかしい、
これは!という助言が得られない、
というのは、専門家にとって、適切な支援をするための情報が足りていない、
ということでもあるのです。

ここでは、私が研修や講演、講座、書籍から得た、専門家の方のお言葉を紹介していきます。
多くの方が、より良い支援を得られますように。


posted by おユキさん at 18:49| 専門家に相談する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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