2017年05月22日

引きこもり支援プログラム「CRAFT」連続講座のお知らせ

先日お伝えした、引きこもり支援プログラム「CRAFT」の
連続講座の日程が決まったとのご連絡を頂きました。
以下にお知らせいたします。

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場所 ■ イーブルなごや
期間 ■ 5月30日(火)〜7月18日(火)全5回
第1回 5月30日(火) 10:30〜12:00(第2研修室)
第2回 6月13日(火) 10:30〜12:00(第7研修室)
第3回 6月27日(火) 10:30〜12:00(第1研修室)
第4回 7月 4日(火) 10:30〜12:00(第7研修室)
第5回 7月18日(火) 10:30〜12:00(第1研修室)
参加費 ■ 5回分:2,500円
※全部の回に出席できなくても構いませんが、欠席の回のみのご返金はできません。
申し込み期限 ■ お申し込みは5月28日日曜日までに、担当の前田さままでお願いします。
主催 ■ 子育て支援 かもめ応援団
         090-3559-2255 (担当:前田)
         nibbles7@na.commufa.jp

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一般の方への告知は、珍しいとのことです。
この機会に是非、受講してみてください。

posted by おユキさん at 17:38| お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月15日

「引きこもり家族支援プログラム・CRAFT」より、伊藤久志先生

「専門家に相談する前に」

”CRAFT”は、引きこもりや依存症の家族の方を支援することにより、
当事者が専門家・専門機関と繋がる後押しをしていくためのプログラムです。
ここでは、「当事者を専門家へ行かせようとする前に」ということになります。
馴染みがないと思いますので、CRAFTの概要を簡単に説明します。
(レジュメを基に、タナカがまとめました。)
伊藤久志先生(アイズサポート)の講座より。
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”CRAFT"
C・・・Community
R・・・Reinforement
A・・・And
F・・・Family
T・・・Training
「コミュニティ強化と家族訓練」の頭文字をとって、CRAFTです。

■目的は?
・家族の負担を軽減する。
・家族関係を改善する。
・引きこもり(依存症)本人の相談機関の利用を促進する。

■引きこもりと依存症は同じなの?
引きこもりも依存症も、当事者が相談機関に行きたがらないことが共通しているのです。

■家族じゃないとダメなの?
当事者に最も影響力がある人物が、家族であることが多いので、
家族支援ということになっています。

■家族関係の改善、とあるけど、引きこもりや依存症の家族は、仲が悪いの?
仲良し家族もありますが、仲が良いだけに、強がったり、
意地を張ったりするコミュニケーションが常態化していることもあります。

■どんな家族関係なら良いの?
当事者が、自分を分かってくれている、応援してくれている、
ということを実感できる関係を目指します。

■それって、わざわざ練習したり教育されたりすること?
することです。
普段の生活は、ほとんど「習慣」で出来ています。
意識せずにしていることを、意識して変えるには、練習を重ねて、
新しい習慣として身に付けなければなりません。
間違った習慣でこじらせないために、教えてもらう必要があるのです。

■CRAFTの骨格
・行動を理論的に理解する。
・ロールプレイ(練習)。
・家族自身の生活を豊かにする。
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私は概要の説明を受けたのですが、なるほど、と納得するものでした。
当事者ではなく、家族にフォーカスしていることには意味があります。
家族、家庭は、”帰ってくる場所”です。
”居続ける場所”ではありません。
外で嫌なことや辛いことがあっても、安心して帰れる場所であることが望ましい。
私たちは、殊更に「安心して帰っておいで。大丈夫だよ。」などとは言いません。
それが当たり前だと思っているからです。
当事者に、それをより強く伝え、実感してもらえるような家庭にすることが、
このプログラムの目的と成果ではないか、と、私は思います。
少し時間がかかりますが、
「当事者が安心して帰れる場所」になって、作って、相談機関へ送り出しましょう。


posted by おユキさん at 17:35| 専門家に相談する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月29日

専門家に相談する前にC 児童精神科医 姜昌勲先生の著書からU

「専門家に相談する前に」

前回に引き続き、児童精神科医・姜昌勲先生著「子どものこころQ&A70」より抜粋します。

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【子どもの問題に立ち向かう学校の先生に対するアドバイス】
診察に同席した内容を学校生活で活かしていただくため、
できるだけ具体的なアドバイスをするようにこころがけています。
これを島田療育センターの井上裕紀先生は「行動処方」と呼んでいます。
ただ、行動処方という具体的なアドバイスをするためには、具体的な質問が必要です。
よくある困る質問が「どのように対応して良いかわからないので教えてください」というもの。
では、精神科医として、先生にしていただきたい質問といえば、以下の通りです。
「子どもの問題を捉えて、このような対応を考えたが、それは専門的見地から見て正しいのかどうか。
いくつかの対応のうちどれが良いか」

(中略)

一からどのようにしたらいいかを教えてほしいという単なる受け身な姿勢でなく、
教師も勉強し、能動的に問題と立ち向かっていただく必要があります。
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ここでも、やはり質問の大切さが言われています。
そして、姿勢という点では、「納得して」の代わりに、「能動的に」という言葉が使われています。

具体的で的確な答えが欲しい時には、具体的で的確な質問をしなければならない。
これは、何をする時にも言えることです。
しかし、具体的で的確な質問、というと、優秀でよく分かっている人にしか出来ないように思えます。

ここで注目していただきたいのは、
「具体的で的確な答えが欲しい時には」という前提です。
引用した文中からであれば、
「具体的なアドバイス」が欲しい時には「具体的な質問」が必要、となります。
つまり、具体的で的確なアドバイスを期待しないのであれば、
必ずしも具体的で的確な質問である必要がないのです。

すると、時間がかかる「心構えを持つ」ということに、課題がスライドします。
的外れな質問になってしまっても、熱心さは伝わりますから、
それに応えようとしてくれるのも、専門家です。
大事なことだから悩むのでしょう。
何度か足を運ぶつもりで、じっくりと、取り組んでください。

また、誤解してしまいがちな質問の形として、「AとB、どちらが良い(正しい)ですか?」
というものがあります。
この形は具体的ですが、専門家の返答が、AでもBでもない場合に、
質問した人は動揺してしまいます。
「AとBのどちらが良い(正しい)ですか?その他に考えられることはありますか?」
とすると、質問者が何をどれくらい考えたかも併せて伝わりますから、
専門家も答えやすくなります。

「一からどのようにしたらいいかを教えてほしいという単なる受け身な姿勢でなく、
教師も勉強し、能動的に問題と立ち向かっていただく必要があります。」
うわぁ!先生は大変ですね。

前回では、嫌がる当事者を、無理矢理連れて行かない、と書きました。
今回は、この「能動的」という言葉を借りて、当事者が
専門家・専門機関へ行く時の、心構えとして書きます。

心の問題に関しては、当事者が納得して専門家のところへ行く、
というのが基本なのですが、
納得することというのは、能動的に自分の問題として、
解決できるのは自分だけだ、ということを納得する、ということでもあるのです。

当事者なんだから、自分の問題でしょう、と、違和感を覚える方もいるかもしれませんが、
「単なる受け身」で、当事者意識が持てないまま、専門家・専門機関を訪れる人は少なくないのです。

おそらく、内科や外科、皮膚科その他、様々な医療機関でも、
同様に思われていると思います。
出す薬を決めて処方するのは医師ですが、真面目に飲むのは患者です。
どんな妙薬、妙案も、実行する人がいなければ、役に立ちません。


次は、引きこもりや不登校の支援として注目されているプログラム、
CRAFTについて書きます。
家から出たがらない当事者ですから、専門家のところに連れて行くのが、
とても大変です。
家族や支援者は、何をどうすれば良いのでしょう。

posted by おユキさん at 19:43| 専門家に相談する | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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